社長挨拶Message
原点は消費者目線、
日本の正しい電話文化の確立を
目指して!
田中 明子
株式会社グリーン・シップ
代表取締役社長
「社会が求めているものは何かを考え、顧客を創造し、社会を変革する」。これがグリーン・シップの考えです。弊社が有するソリューションは、「ロボットコールセンター」「GSMail」「ロボット経営企画室」の3つ。これらを組み合わせアジャストメントする事で世の中に必要とされるサービスを開発していますが、いずれもこの「考え」が根底にあります。
振り返るとロボットコールセンター開発時から、その精神は変わっていません。私がロボットコールセンターのベースとなる「オートコール」に出会ったのは、1996年。「設定した時間に録音した音声を自動で固定電話に架電でき、相手はそれが不要なら切れば良い」。この仕組みは、メールも携帯電話も普及していなかった時代、お客様に確実に情報を届けられる唯一とも言える手段でした。
当時私は、キャリアのスタートであるリクルートでご縁があった不動産会社に勤めていましたが、「お客様に付加価値を提供できる」との思いで社長に直訴。オートコールの販売パートナーとなりました。今でも導入第一号の「スーパーの会員向けポイントアップセールの告知」は覚えています。ドキドキしながら結果を待っていたところ「開店以来の最高売上が出たよ!」との連絡を受けたのは、嬉しい原体験として残っています。
ありがたいことにオートコールは多くのお客様にご利用頂き、私はいろいろな業種のいろいろな課題を体験して、解決手法を生み出すことができました。それらは「成功事例」として開発元企業でも共有され、それがご縁で私はそこで働くことになりました。オートコールの仕組みは社会に浸透し、様々なシーンで導入され、開発元企業は上場までこぎつけました。
しかし残念なことにリーマンショックの煽りを受けてしまいます。そのような中、サービスを守るべくスピンアウトしたのがグリーン・シップだったのです。社長に正式に就任したのは2014年ですが、その際に私を突き動かしたのは「この社会に必要なインフラサービスの火を消してはならない」との思いでした。
前述の導入第一号のケースには、後日談があります。実は私もそのお店の会員で、セールの告知電話を受けたことがあるのです。日々の忙しさに追われすっかり忘れており、電話をきっかけにセールが明日だと思い出しました。「電話をかけてくれてありがとう。嬉しい」という気持ちが沸き上がったことは今でも忘れられません。その経験が根底にあったからこそ、喜ばれる電話事業を続けてこられたのかもしれません。
ロボットコールセンターだけでなく、GSMail、ロボット経営企画室もお客様の要望、課題から生まれたものです。
新しいサービスのロボット経営企画室は、各社の課題を専任のマーケティング担当がいなくても、優秀なデーターサイエンティストがサクセスプランを提案実行してくれる経営企画室の自動化サービスだと直観し事業化しました。またロボットコールセンターのインバウンド機能を使用した「高齢者様向ワクチン接種自動予約サービス」では、「電話がつながらない、というクレームが激減して助かった」と、多くの自治体から感謝されました。
これも、社会が求めているもの、消費者目線で自身が必要と思うものを実現したかたちです。
これからは高齢者の被害が増加している迷惑電話を撲滅するために、かかってくるのが「楽しい!ワクワクする!おもろい!」新しい電話を世の中に浸透させることがグリーン・シップの存在価値であると考えます。
「お客様は何を求めている?自分だったらどうする?」この問いかけが、私の仕事の原点です。良い世の中になるために必要とされているサービスを、従来にない方法で開発すること。革命的な改善実績をあげて、その結果、世界中の会社に満足してもらい標準のサービスになる。それが私たちの目指す所です。グリーン・シップは、これからも世の中の「不満、不都合なこと」に関わり、改善していく所存です。
ただし中心はあくまで「人」です。
人が主役の自動化サービスのフィールドを拡大して参りますので、ご期待ください!